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B型デザイナー・タカの趣味日記


by samune_3
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ホームステッダーズ第二版

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初版は2009年発売。前から所々でレビュー見かけてましたが
なんとも地味な見た目と初版のコンポーネントの質の悪さで
全く気に留めていませんでした。

ところが先日、コンポーネントを改善した第二版なるものが
発売され、何となく和訳ルールを読んでみたところ・・・

「コレだ!このゲームはわが家でウケるはず!」と確信。


【2〜4人・プレイ時間約90分】






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あの超名作(?)格闘ゲーム『ジャブ』を世に出してくれた
Tasty Minstrel Games社製。パッケージかっこいいです。

舞台は1860年頃のアメリカ西部開拓時代。
プレイヤーは旧西部の入植者となり、一軒の家屋から町へ
町から都市へと植民地を発展させ、名声を競います。


で、どういう内容かと言うと
ホームステッダーズ第二版_c0210371_1053384.jpg

住居(Residential)工業(Industrial)商業(Commercial)
3種類の分野の『建設用地』を競りで取り合い、

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それぞれに対応する様々な効果を持った『建物』を建てて
資源やお金を生み出し、名声(勝利点)に換えていきます。


ホームステッダーズ第二版_c0210371_10433479.jpg

資源を表す多彩な木製コマ。ひとつひとつ良いデキです。
労働者、鋼鉄、木材等この手のゲームでよく見かける素材たち。
食料を表すリンゴや家畜を表す牛の模様とか可愛らしいです♪
茶色の台形は銅、黄色いのは金、保安官バッヂは勝利点チット。

Tの青いタイルは『交易チット』という本作を象徴する要素で
これの説明は後述します。


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各プレイヤーは、まず初期の建物として『家屋』のタイルと
初期資金の銀貨6枚、労働者1人とプレイヤーマーカー2個を
手元に。あと、写真にはないけど資源等を隠す衝立ても付属。


各ラウンドは『収入フェイズ』から始まります。
このフェイズでは、最初に「建物タイルに労働者を配置」し
「建物からの収入獲得」最後に「労働者への賃金支払い」
ホームステッダーズ第二版_c0210371_11102868.jpg

労働者コマを手元の建物タイル上の労働者マスに置くことで
該当する収入を得られます。写真では木材を選択してますが
右のマスに置くと1勝利点を獲得できるということです。

さらに『家屋』の定期収入として、タイルに示されている
銀貨2枚が毎ラウンド無条件で入ってきます。
なので、このラウンドの収入は銀貨2枚と木材1。

その後、労働者1人につき銀貨1枚の賃金を支払います。



続いて、建設用地への入札を行う『競りフェイズ
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3つの競り場がありますが2〜3人プレイでは2つだけ使用。
それぞれの場に用地タイル10枚ずつを裏向きの山にして
一番上だけ表に。これらがこのラウンドで競る用地。

左の用地タイルを競り落とした人は住居か商業系の建物、
右の用地なら工業系の建物限定で建設できます。

競りのシステムは非常に簡単で、スタートプレイヤーから
順に任意の競り場の価格欄にマーカーを置いていきます。
あとから置く人は当然より高い価格に置かねばなりません。
各競り場で最高値をつけた人は、もうマーカーを移動する
ことはできません。
それ以下の人は別の競り場に入札するかパスします。

写真の状況だと赤プレイヤーのみ右の用地に再入札するか
パスして降りるかを選択します。

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パスした場合は、ボード下部『線路トラック』に配置した
マーカーを1マス右に移動させ、そのマスと通過してきた
マスに描かれた資材の中からひとつ選んで獲得できます。

当時、東西を結んだ大陸横断鉄道を表現してるんですね。


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さて、競りで用地を勝ち取った人は、落札価格分の銀貨を
ストックに支払い、予め中央に並べられた建物タイルから
用地に該当する物を選んで建てられますが、建設するには
タイル左上に描かれた資材コストが必要です。

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例えば、住居or商業用地タイルを落札した人が住居を選択。
その中から『農場(Farm)』を建てる場合、コストとして
木材1つをストックに支払って、手元に配置します。

農場は、収入フェイズで労働者配置の選択肢を増やします。
上段なら交易チットと銀貨2枚、下段なら食料1つ。
追々労働者を増員すれば両方に配置することも可能です。


以上2つのフェイズでラウンド終了。10ラウンド繰り返し、
最後に1回だけ収入フェイズを実行してゲーム終了。

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全10ラウンドは3つのステージ(時代)に分かれていて
それは用地タイルの上部に示されています。
入植(SETTLEMENT)、町(TOWN)、都市(CITY)で
建設できる建物が異なります。(一部共通)

ホームステッダーズ第二版_c0210371_1628412.jpg

ステージ表記は建物タイルにも書かれています。
ラウンドが進みステージが移行すると前ステージの建物は
全て中央から撤去され、新たな建物に差し換わるのです。

ぜひとも建てておきたい建物はあるけど、そのためには
競りに勝つ資金力と建設コストを時代が移り変わる前に
用意しなければなりません。


「このラウンドは競り勝ったけど次は競る体力ないよ!」
そんなあなたに朗報♪
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このゲーム、いつでも好きなだけ借金できるのです!
銀貨2枚借りるごとに、もれなく『借金チット』1枚付。
借金チットはゲーム終了時に枚数に応じて減点されます。
1枚なら1点、2枚目は2点、3枚目は3点・・・と上乗せ。
つまり3枚残ってると1+2+3で6点減点という計算。

借金チットを返済するには1枚につき銀貨5枚の高金利!
しかし「いつでも借りられる」という魅惑の謳い文句の
おかげで、競りフェイズではモロ性格出ます(笑)



最後に、本作の一番楽しい要素『市場での商取引
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写真の一覧表は、上が“購入”で下が“売却”
このレートに従って、これまたゲーム中「いつでも」
自由に資源の売買をすることができます。

注目は、全ての取引で『交易チット』が必須な点。
交易チットは商取引能力を表現していて、主に商業系の
建物からの収入で獲得することができます。
商才が無ければいくらお金と資源があってもダメ!




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建物は定期収入を獲得するだけでなく、ゲーム終了時に
条件に応じたボーナス点が入るものや建物タイル自体が
高得点のものなど様々。

非常にシンプルにまとめられた競りのシステムと建設。
その合間に自由に実行できる商取引と資金調達・・・
このやり繰りしてる感がものすごく楽しい傑作です!


普段なら必ずテストプレイしてから嫁さんに勧めますが
これはお互い建物タイルの内容を把握しきらずに対等な
状態で対戦しようと思い、ぶっつけ本番。
「嫁さんも絶対気に入る!」という確信どおり、競りも
取引もとにかく熱い!

早々に必要な資金と資源の供給元を確保し、少しずつ
労働者を増やす嫁さん。相変わらずやり繰りが上手い。
一方、負けじと強力な建物を建ててやろうと競りに
熱くなる僕・・・全てが相変わらずなこの構図(汗)

終盤、互いにギリギリまで資産を絞り得点獲得に走る!


結果47対46!なんと1点差で勝利〜!
この手のゲームで嫁さんに勝てるなんて!!
今年最後の大一番!ありがとう2011年!!
最高のゲームをありがとう!!








嫁さん「フッ(笑)借金返してからハシャぎなさいよ」

僕「へ?・・・あっ!あぁぁー!いやぁぁぁーー!!」


傍らに借金チット3枚残・・・結果修正41対46(泣)

でもゲームは間違いなく今年のタカ家No.1です♪
by samune_3 | 2011-12-27 17:50 | ボードゲーム