プリンチパート【その2】
2011年 10月 18日
前回に引き続き『プリンチパート』のご紹介。
手番では、以下の3種類の行動の中から“2つ”まで
自由に組み合わせて実行できます。
■手札のカード1枚を使用してアクション
■手札のカード1枚と場のカード1枚を交換
■ストックから恩恵コマを1つ取り教会へ
各プレイヤーの手札は、つねに2枚。
場には山札から5枚のカードがオープンされて1列に
並んでいます。(3人だと6枚、4人だと7枚)
カード上段のアイコンがアクション効果。
見たまんまなんですが、例えば左のカードなら
「いずれかの組み合わせでストックからコマ2つ獲得」
右は「貯蔵している食料コマを消費して邸宅を建設」
そして重要なのが、イラストの両角に付いてるマーク。
これは『交換シンボル』といって、このマークがある
カードはアクションを実行した直後“必ず”場のカードと
交換しなければなりません。
(このときの“交換”は手番の行動には数えない)
つまり、交換シンボルのないカードは使ったあとも
手札に戻るので、手番の行動を1つ消費して“交換”
しない限りずっと手札に残り続けます。
場の山札は、進行に合わせて3つに分けられています。
(1年目・2年目・3年目)
手番の最後に、場にオープンされている5枚のカードの
左端1枚が捨て札になり、以降1枚ずつ左に移動させて
空いた右端に山札から新たに1枚オープンして手番終了。
捨て札になったカードは当然ゲームから除外されるので
実行したいカードが場の左端にある場合、交換を使って
救出することも必要になってきます。
では、ざっくりとアクションカードの紹介。
ストックから食料や資金コマを獲得できるカード。
ただし、自国の農場や銀行の保管数をオーバーした分は
獲得できないので注意!
コストを払ってタイルを配置する建設系のカード。
野原・農場の建設には資金が、邸宅・銀行には食料が
必要なので、結局どちらもバランス良く伸ばすのが吉。
資源を生み出す収穫系のカード。
自国の野原からは食料、邸宅からは資金を1カ所につき
1コずつ産出できますが、このときもコマを保管できる
場所を確保してないと溢れた分は無効になります。
最も手っ取り早く得点を獲得できる文化系カード。
絵画・記念碑・図書で、それぞれ必要な材料が絶妙に
設定されています。
同じ種類のタイルでも得点が異なってるので数少ない
高得点タイルは早い者勝ち!
そして、面白いのが軍事力系のカード。
カタパルトは、コストを払って一度に配置できる数は
1個か2個ですが、傭兵と民兵は好きなだけ配置可能!
しかし前回書いたとおり、傭兵は資金・民兵は食料を
与えなければマイナスになるので、自国の産出量と
軍事力のバランスを考えないと数が仇になることも。
1年目、2年目、3年目のカードの山札が尽きたとき
“軍事得点計算ラウンド”になります。
互いの総軍事力を比較し、表に従って得点計算。
2人プレイの場合は1位が5点、2位が0点。
さらに2年目と3年目の山札に“軍事得点計算カード”が
1枚ずつ紛れ込んでいて、突然計算ラウンド発生!
こうしてゲーム中に計5回、軍事力を比べるのです。
軍事得点を計算したあと、傭兵と民兵に配置されてる
コマは全てストックに戻されてしまうんですが・・・
ここで何と兵士を好きなだけ解雇することもできます。
3年目の計算ラウンドを行ったらゲーム終了。
書き忘れてましたが・・・スタート時、各プレイヤーに
それぞれ様々なボーナス点が書かれた『目標カード』が
2枚ずつ配られています。
左「記念碑&絵画のペア1組につき2・5・8点」
右「自国の野原+農場の合計から6引いた数を得点」
この目標達成に注力しすぎても上手くいきませんが
目標は終了まで非公開なので、相手の動向から目標を
予想して邪魔するプレイもある程度は有効かも。
最後は、軍事得点計算ラウンドで獲得した勝利点紙幣と
(赤いのが封入されてなくて未だ手元にない紙幣(泣))
自国の文化タイル得点、目標カード達成のボーナス点を
合計して勝敗を決めます。
早速、嫁さんと対戦!
見た目からしてボードはコンパクトだし要素も大きく
分けて4つだけ。それぞれの関係性も明解で全体的に
非常に入り込みやすく好印象。
使うと強制的に交換になるカードと手元に残せるけど
手札はたった2枚だから、いつか手放さなきゃいけない
カードのやり繰りが苦しくも楽しい♪
モタついてると場はどんどん流れていっちゃうし・・・
序盤から盛大に兵士を雇用する嫁さん。
さすがに多すぎて養いきれず(笑)マイナスを出して
1年目の軍事力こそ僕が勝ちましたが、2年目からは
交換シンボルのないカタパルトカードを保持し続けて
着々と軍備を機械化!
僕もカタパルト建てたいがカードが出てこない(汗)
それならばと文化の発展に着手するも、文化タイルは
まとまった数の資源が必要で、その保管場所の建設が
追いついていかない・・・
結果、全ての要素をバランス良く発展させた嫁さん
64得点で勝利!・・・チグハグなタカ公国45点。
ひとつひとつのシステムや要素は、どこかで見た
感じで新鮮味こそありませんが、終始スムーズに
進行していき、要所要所でのジレンマもバッチリ♪
ボリュームも適度な優等生ゲームだと思います。
拡大再生産系にしては、あまり場所を取らないし
インストも楽なので、意外と初心者に向いてるかも
しれませんね。