フラッシュポイント
2012年 01月 27日
消防隊員の活躍を描いた協力ゲーム『フラッシュポイント』
(注:写真は内容物以外の物もけっこう写ってます(笑))
協力ゲームで真っ先に思い出すのが名作『パンデミック』。
まさに本作もその系統に属するゲームで、最悪の事態を
回避すべくプレイヤー全員で危機に立ち向かいます。
【1〜6人・プレイ時間約45分】
一度見たら忘れないカッコ良すぎるパッケージ。
このメーカーのゲームは初めて購入しましたが箱も中身も
しっかりしてて好印象♪
とある住宅の見取り図になってるボードが新鮮。
ボードは正方形のグリッドで区切られ、各スペースには
6面と8面のダイス目が描かれています。
あちらの住宅事情はよく知りませんが外との出入り口が
4カ所もあるのは多い方ではないでしょうか(笑)
消防隊員には8種類の役職があり、この中から各自1つ
選んでスタートしますが、途中でジョブチェンジも可。
ゲーム中、プレイヤーはアクションポイント(AP)を
消費して、移動や消火、救助などを実行していきます。
役職カードの左上に書いてあるのが基本AP。
それに加えて職種別に色々と特殊能力があります。
さて、不謹慎ですがまずは火災が起きないとゲームが
始まりません。
2個のダイスを振って“最初の発火点”を決定します。
出目に従って3カ所(初級)に『炎マーカー』と小さい
『ホットスポットマーカー』を配置。
さらに『?マーカー』『危険物マーカー』も3つずつ
ダイスを振って配置していきます。
?マーカーは、このゲームの勝利目的である救助を待つ
被害者達を示していますが、なぜ「?」なのかというと
実は裏面が無地の「誤報」が混ざっているのです。
どちらなのかはそこへ行って確認するまでわかりません。
プレイヤーコマを屋外の任意のスペースへ
消防車・救急車タイルを4カ所ある専用駐車スペースの
いずれかに配置したらミッション準備完了!
各プレイヤーのターンは以下の3つから構成されます。
■APを消費してアクション
■火災延焼の処理
■?マーカーの補充
まずは規定のAP内でアクション実行。
隣接するスペースへ移動1AP、ドアの開け閉め1AP、
被害者や危険物を運びながらの移動2AP、
炎を煙にする1AP、炎を完全に消火(排除)2AP、
消防車に乗り込んで放水4AP、などなど様々な行動を
駆使して消火・救助にあたります。
?マーカーに到達し、それが被害者だと確認したら
屋外の救急車まで運び出さねばなりません。
救急車は、専用駐車スペースからAPを消費して
呼び出さないと来ないので、効率良く進めるのは
なかなか大変です。
規定APを使い切ったら当然アクション終了ですが、
使用せずに余ったAPはマーカーにして次ターンに
持ち越すことも可能です。
アクションの次は火災延焼の処理。
ここでも2個のダイスを振り、出目のスペースに
“煙マーカー”が置かれます。
・・・え? 延焼ってこれだけ?!
そう、何事もないスペースならこれで済みますが
すでに炎マーカーがある箇所だと『爆発』が発生!
炎は4方向へと拡散します!
このとき隣接するドアが開いていたら当然となりの
部屋へも飛び火。ドア自体も吹き飛びます。
壁だった場合は“損害マーカー(黒色キューブ)”が
置かれ、これが2個置かれた壁は完全に崩壊。
そして、さらに恐ろしいのが『衝撃波』!
拡散した箇所にも炎マーカーがある場合、一直線に
炎を伝って、その先のスペースに飛び火します!
延焼で新たに発生した炎に隣接した煙マーカーは
全て炎マーカーに変更されるので、煙と言えども
放置しておくとトンデモナイこと事態に!
炎に包まれた危険物は『爆発』!
延焼で出たダイス目がホットスポットだった場合、
もう一度はじめから“延焼の処理”!
勢いがついた炎は留まるところを知りません。
延焼処理のあと、炎マーカーと同じ箇所にいる
隊員は救急車へと移動。?マーカーは消失・・・
もし被害者だったら死亡したと見なされ、4人の
犠牲者を出した時点でゲームオーバーです。
その後、ボード上の?マーカー(被害者)が合計
3個になるようダイスを振って補充しターン終了。
7人の被害者を救出すればプレイヤー側の勝利!
4人の犠牲者を出すか、あるいは損害マーカーが
24個置かれると“家屋倒壊”で敗北です。
なお、ボード裏面には別宅が描かれてます♪
とりあえず、2人の隊員を操って初級をソロプレイ。
開始当初はどうしてもパンデミックと比較してしまい、
全てがダイスによって決まる点が大味な印象でしたが
その分プレイ感は軽く、これはこれでアリかなと。
燃え広がる炎の表現や隊員の特殊能力が面白いです。
ただ、仕方ないとはいえ3個以下になると次々沸いて
出て来る被害者の知らせには少々違和感が(笑)
個人的にはテーマ自体が非常に魅力的なので繰り返し
遊ぶモチベーションは高いですね。
ちなみにソロの結果は、あっさり7人救出で勝利♪
・・・と思ったら、あと少しで家屋倒壊(汗)
でも隊員数増えたら難易度上げた方がいいのかも。
MAX6人でプレイしたらどうなるんだろ?
【余談いろいろ】
早速、カード類を日本語化してみました。
テキスト部分だけの修正シールを作ろうかと思ったら
英語とドイツ語の両面仕様だったので、思い切って
ドイツ語面をつぶして全面貼り変えました。
ターンとアクションのサマリーカードも同様に
カードの原文は半ば無視して、かなりアレンジ。
なるべく途中でルールブック確認しなくていいように
練ったつもりですが、“延焼の処理”は文字量多め。
しかし、格段に遊びやすくはなりました♪
あと、コマなどをアレンジしてのお遊び。
同じく消防士がモチーフの『バケツ消防士』のコマは
それ自体のデキも非常に良いのでかなりイイ感じ♪
冒頭の写真でも使用したLEGO消防隊なら、役職に
合わせて装備などを付け替える楽しさも。
被害者マーカーもLEGOに換えれば臨場感UPですが
基本みんなニッコリですからねぇ(笑)
一緒に写ってる車両はドイツのsiku(ジク)社製。
ここのミニカーが大好きで以前からちょこちょこ
集めてたのが、こんなところで役立ちました。
サイズも驚くほどピッタリ!
このゲーム、購入前にコンポーネントを見たときは
正直「何となく記号っぽくて微妙」だったのですが
こうして遊んでみると「変にクセがなくてイイ!」
テーマはわかりやすいし、ルールも難しくないので
友人が遊びに来たらアレンジコンポーネントと共に
おもてなししようと思います♪
by samune_3
| 2012-01-27 14:27
| ボードゲーム